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読んで楽しい、腹立たしい、どうにもこうにもアホらしい、勝手でマニアックな映画評、ドラマ評。 Copyright (c) 2011 theosakaspirit. All rights reserved.
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良血は受け継がれる。
納得させられたのは、テレビドラマ「野良犬(リメイク)。

そうそう、中村獅童さんを忘れちゃならない。
そりゃ、なにしろ世襲の役者稼業。
能楽や狂言に次ぐ、長い伝統、血脈を誇る。

この中村獅童さんを敵役に据え、主演は近年すこぶる渋みを醸し始めた江口洋介さん
久々に茶の間に登場の永瀬正敏さん。

この40代の濃いオッサンたちに交じって26歳(撮影当時は25歳か?)の若者が堂々たる同級生役
よく見りゃ、ひとりだけ肌が若い。
が、気にならない。

役者にあて書きされた登場人物とはいえ、芝居は柄本祐くんを舞台前方に強く押し出し、また、他者の背後から昏く笑いかける構図を印象的に描く。

過去のリメイク(映画)時同様、その時代社会問題を背景に物語は作りかえられている。
2013年テレビ版は政財界と暗黒社会の黒い繋がりと、あまりにも日常茶飯事で動詞が名詞化してしまった『いじめ』を描く。

貧困と雇用関係に引きずられる、オーソドックスな圧力と服従の関係。
諦めが深い怨嗟となって歪んでゆく弱者の姿、遊佐(永瀬正敏さん)
これと対照的に描かれるのは、柳下銀次(柄本祐くん)

如何に苦しみを与えられようとも、恰もそれを歓ぶかのように、それらを与える人物に彼は擦り寄る。
そのの内に、蔑みの焔を閃かせながら。

銀次(柄本祐くん)は他の人物のに忍び入り、その心に易々と穴を穿つ
嗤い欺き、そして陥れる。

狙って演劇的ではある。
が、彼従来の傾向が演劇的であるわけではない。
だが、このドラマにおいては狙って演劇的である。

巧い。

おそらく明朗快活であろう彼のの要素は、微塵たりとも透けて見えることはない。

先般放送されていたドラマ遅咲きのヒマワリでみられたような、ただ、の後ろにそっとついて歩くだけ肉体関係わせるような、あんな説得力のある色気だって微塵も出さない。

いやはや、痛快だ。

受け継ぐのは感性だけではなく、それを表わすために表現力をく、努力する才能

親の七光り?
何をか況や。
遺伝子嘘をつかない

流石の出自。
そこそこ、芸歴も長い。

こりゃあ、ブレイク必至。

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