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ドラマ「ATARU」を観ていて思い出す。
遭ったことがある。
いうか、思い当たる人がいてはる。
数年前のことで生活も変わって同じ電車に乗らんようになったんで、今はどうしてはるんかわからんけど、ATARUちゃんみたいなひとが確かにいてはった。
間違いなく発達障害をかかえてはるけど、ひとりで公共交通機関を利用できる類のひと。
通勤、あるいは通学で乗ってはるらしき時刻の電車に、筆者がよく乗り合わせとった。
たいへん電車を愛してはるひとやった。
それはそれは、見事なもんで。
車掌さんのアナウンスを完璧に再現、いうか、本物より先に言わはることがあるくらい。
駅の助役さんのアナウンスまで挿入しはる。
もちろん、ちゃんと路線情報に一致してる。
アナウンスを再現してはると、彼には車内の『健常者』からは露骨な失笑、白眼が注がれる。 しかし、感情を露わにすることのない『彼』は、どう感じてるのんか解らん。
どう思われてるか、を『健常者』と同じ感覚で知ってはるんかどうかは解らんけど、まぁ、ホンマは気分のええもんと違うやろ。
なぁ、電車マニアの子どもが同じことしとったら、白い目で見るか?
駅ごとに確実に車内アナウンスを行い、助役さんのアナウンスも入り、終点まで乗車。
さらに見事やったで。
終点駅では、通常、車掌さんが最後尾から車内を歩いて、降り遅れた乗客の追い出しとか忘れ物の点検をしながら先頭車両から退出するねんけど。
もう、そのひと完璧!
なんかお決まりの追い出し文言があるんやけど、これは当然、完全再現。
閉まってる日除け(シェード)も全部開けて行きはる。
しかも手際がいい。ちゃっちゃと開けて行きはる。
後をつけたら失礼やから、忘れ物をみつけはったかどうかまでは知らんけど。
見事や。感心してる目の前を。
本物の車掌さんが通って行く。
苦笑いと白眼とともに。
いや、あのひと、アンタの仕事してくれてはんねやん。
完璧な助っ人やん。
車掌さん、車内を通るだけで終いやん。
なんで蔑む?
わかってるがな。
なんや、紛失とか不備でもあったら迷惑する、いうねやろ?
わかってるがな。
せやけど、なんやろう? この切ない気持は。
そやかて、あのひと、ただ働きやで。
あないに完璧やったのに。
学者やないんで判別は出来んけど、サヴァン症候群とか、それに類するタイプのひとやったんと違うやろかと思うこのごろ。
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