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滋賀県大津市の当時中学2年生男子生徒が、「いじめ」を苦に自殺を遂げて数ヶ月。
ようやく罪が暴かれゆくことを願うが。
大津市長が再調査を決意したことは、僅かながらも前進と言えよう。
そして、滋賀県警による家宅捜索。
その実態は、世論に恐れをなした結果の保身のためのパフォーマンス、であっても構いはしない。
少なくとも、事実は半ば明るみに出たのだ。
しかし、これからの展開は予測不能。
訴えを退ける方向に固まっていた大津市の汚名返上に、被害者が一役買わされることで終息に向かってしまってはならない。
また、家宅捜索によって押収された数々の証拠物件が、この後、滋賀県警の手によって隠蔽されてしまってはならない。
常に第三者による監視を怠ってはならないのだ。
これまで、マスメディアに取り上げられただけでも、多くの「いじめ自殺」による訴えが、あまりにもすげなく退けられてきた。
同じことだ。
何月何日何曜日? 何時何分何十秒?
なんの理由で? 誰に何をどのくらい?
それを教えてほしいのは、被害者のほうだ。
大津中2自殺事件は、他に類をみない陰惨な「いじめ」が原因だった?
そんなはずがあるものか。
『氷山の一角』とは、この事だ。
ようやく告訴の手がかりを掴んだ遺族の、長い闘いへの扉が重い音を発して開かれたばかりだ。
これから、更に厳しい道のりが彼らを待ち受ける。
罪のない者に与えられる、理不尽なこの試練。
しかし、名誉を守るために罪を認めようとする兆しが僅かでも、そこに光をもたらすのなら。
これが前例として、苦しみの中に在る人々の救いになることだろう。
彼を救い出してやれぬもどかしさに、身悶えてきた子どもたちの憤りや自責の念も乗せて。
哀れな少年の命が、この国を変える礎石となられんこをと祈る。
報道は流行性の風評に終始しては役に立たない。
ここでこそ、報道による地道な『追跡』が肝要でしょう。
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