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近頃、どんどん中居正広さんの役者濃度が上がっている気がする。
そろそろアイドルグループで集団行動する年代でもなくなってきているから、よいことなのだろう。
そろそろ40の坂が来るころだろう?
テレビドラマ「ATARU」は『サヴァン症候群』を題材にしたデリケートな作品だが、1話から、いきなりコメディで飛ばし始めた。
北村一輝さんが、大阪人丸出し。
栗山千明ちゃんが、まさかの英語オンチ設定。
千原兄やんがレギュラー出演で、大阪のオッサン大放出。
嶋田久作さんには、今後、カタブツの可笑しさを期待。
しかも、難しい主人公を演じる中居正広さんが、そこそこコメディタッチ。
このひとは多くのバラエティ番組を主軸にしながらも、けっこう上手いんだと、時折思う。
コメディなのかよ、と。
そりゃあ、そうだろう。
この題材を真面目一辺倒で描き切ることは、困難だ。
たとえ、同ドラマに『医事監修』なる職位が存在するにしても。
サヴァン症候群のひとびとの見ている世界は、ほんとうは彼らにしかわからない。
あらわれる特徴も個人差が大きく、『健常者』に分類される者には想像すらつかない。
正しい映像化という意味では、不可能なのだ。
先ごろから良くない方向の話題として取り沙汰されている『てんかん』にせよ、無知による憶測(妄想と云ってもよい)が引き起こす差別とネガティブキャンペーンは良識の敵だ。
様々な角度で民度が問われる。
先般、異常な高視聴率を獲得した某ドラマのような、人の暗部をくすぐるヒットの仕方は勘弁だ。
この冒険的題材のコメディに、教育的価値を見出せる展開を視聴者として願う。
笑い物に貶められないバランスが肝要だ。
サヴァン症候群のひとびとがポジティブな印象で認知されるような結末になってくれるのなら、これは日曜の夜に家族で観るには良い番組か。
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Ataru 1 角川文庫 / 百瀬しのぶ 【文庫】 |