[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
キスシーンひとつで騒然。
色男、桐谷健太。
『深田恭子ちゃんの』キスシーン、という騒ぎでないことが人気の証しだ。
たかが、というには軽くないわけで。
欧米化が進んでも、日本では『接吻』はいまだに重い場面。
「専業主婦探偵~私はシャドウ」第8話、よもやの騒動。
反響のほどに制作チームのみなさん、おっかなびっくり大歓迎といったところか。
ま、エライ人の内心は、ニヤリときていたのかもしれない。
ハグにいかずにキスにいったというところが、実は勝負を賭けていた表れだ。
加えて、『初』を冠する事柄に躍起になるのはマスメディアの体質。
そもそも、昨今の人気ぶりからして、そこそこの反響は予想はたったかと思われるが、それを踏まえても、二枚目固定路線の俳優とはインパクトの大きさが段違いなようで。
そんなこんなで、ひそかに『勝負』がかかったキスシーン。
本番、一発OKを決めた桐谷健太くんは私生活での経験値がモノを言ったのか、などは大きなお世話だな。色男め。
本番は一回きりでも、打ち合わせやテストが繰り返されたうえで撮影するもんだよ。映像作品なのだから。たいへんさ。
完成した場面は、前述のように女優の可憐さを引き立てる。
女心には、これが一等効くんだ。うっとりしてください。
しかし、キス前の台詞は芹菜(深田恭子ちゃん)、陣内(桐谷健太くん)の双方とも説明要素が多くていささか面倒。
芹菜の「(こんな自分が)憎くてたまらない」あたりは、かなり厳しい。
ここは美しい涙で包んでしまわねば。
場面がしめっぽくなると冒頭からいきなり滝のように泣く女優もいらっしゃるが、ここは深田恭子ちゃん、完璧なタイミング。
陣内の台詞も面倒に思うが、『演技派』は伊達でない桐谷健太くんがそんなことでは陰らない。
むしろ、気合いで芝居が濃厚化する結果へ。その濃厚芝居、次は必ず映画でやってくれ。
「あの場面の桐谷健太、素になってたよね」と勘違いさせれば、かえって成功。
それが桐谷クオリティ。
こういう桐谷くんの芝居は、画面の前でしばしば居たたまれなくなるような困惑をもたらす。
よくある。
困る。が、わかっているので目は離さない。
芹菜と陣内、居ながらにしてすれ違い。
彼らの肩口のあたりに愛は漂っているのに。そして、それに気づいているのに。
少し台詞が面倒だったが、この場面は非常に重要だ。
人妻が『強く美しく』育つために、許されざる恋は重要なアイテム。
しっかり目を合わせてから唇を求める探偵さん。
迫られて、しっかり目を閉じ受け入れかける芹菜奥さん。
「何すんのよ」ではなく、「駄目だよ」と押しとどめ。
自身を引き戻すことに力が要るのは、探偵一方にあらず。
なんて甘い場面だ。オーソドックスな。
女性票いや増す勢い。
後日のご亭主(藤木直人さん)と探偵(桐谷健太くん)。
片方は事情を解っているだけに、顔を合わせれば一触即発。
ここで探偵さんの嫉妬心があんなに剥き出しに描かれていても、憎めないのは先の場面があってこそ。
ここで、ただ冷たくあしらうだけでは、陣内探偵が人外になる。
後悔に埋もれず行動を起こして自ら妻に辿りつく二枚目なフミくん(藤木直人さん)も、先の場面があってこそのオトコマエ。
やっぱり正統派な二枚目フミくん(藤木直人さん)も、不憫さ一直線に傾く陣内探偵(桐谷健太くん)も、どちらもいい味。
正統派路線に進むのならば、ここからはフミくん(藤木直人さん)が妻の手を取り直さねばならない。
はたして、誰も傷つかないラストに向けて主人公の選択は如何に。
8話現在、多くの人心を引き付けるのは、おそらく陣内(桐谷健太くん)。
だからこそ、不幸は陣内探偵(桐谷健太くん)に引き受けてもらうのが常道。
同情票は、俳優にとって悪い現象になりはしない。
いつもオイシイ役をもらっているように見えるのは、ヤツが濃厚に役を育て切るからだ。
桐谷健太くん、2011年は女性票大量獲得な一年だ。
Copyright (c) 2011 theosakaspirit. All rights reserved.
![]()
【送料無料】 美徳のよろめき 新潮文庫 改版 / 三島由紀夫 ミシマユキオ 【文庫】 |