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読んで楽しい、腹立たしい、どうにもこうにもアホらしい、勝手でマニアックな映画評、ドラマ評。 Copyright (c) 2011 theosakaspirit. All rights reserved.
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弓坂刑事(桐谷健太くん)が堪らず掻き抱いたその腕の中。
そこに打ち震えるは、和辻摩子(武井咲ちゃん)依憑とした倉沢さつき(武井咲ちゃん)

終盤にさしかかり、ジェットコースター化するテレビドラマが多くみられる。
物語のおしまいに密度が増すそれらが、必ずしも、終盤の濃密化によって視聴者に深い感銘を与える、という狙いを秘めているとは解釈し難い。
長時間を費やしながら、なぜ終盤に至って忙しくなるのか。

足し算しかしないは、膨張の一途を辿る。
引き算、掛け算、割り算。
よく出来た劇不要な工程をいたずらに見せ続けることなく、観る者を結論に導くことができる筈なのだ。

あいにくドラマ「Wの悲劇」も、相対的にご多分に洩れず

本来のテーマである和辻家当主殺害事件をめぐる数々のエピソード。
そして、もうひとつの主軸となる二人の主人公と一人の男が落ちてゆく
番組公式情報として準備されていた恋愛の構造は、倉沢さつき(武井咲ちゃん)を追ううちに彼女と入れ替わった和辻摩子(武井咲ちゃん)に惹かれていく弓坂刑事(桐谷健太くん)

この主軸になるべき恋の入口が8話中6話目最終場面という遅いスタートを切ったのには、どうやらがある。
当初、恋の始まりは、3話に準備されていたのだという。
およその流れとしては、ずぶ濡れの摩子(武井咲ちゃん)を車中に引き入れた弓坂(桐谷健太くん)が、世話を焼くなか可愛さあまって恋に落ちるという展開。

しかしながら、放送された内容違った
弓坂摩子への強引なキスシーン=恋心が芽生えたとも確認目的の横暴な振る舞いとも解釈可能(or(度々会ううちが移った, 事情聴取時にキスを仕掛けて公務侮辱したさつきへの意趣返し, さつきがどうにも別人に見えてしまう弓坂自身にとっての確認行動))。
溜め少ない素早さで展開されるは、時間をかけて繰り広げられる劇よりも衝撃記憶を残すことがある。
さつきを装う摩子が去った車中で、ひとり驚愕確信を噛みしめる弓坂(桐谷健太くん)の映像すら捨ててもよかったくらいだ。
なぜなら、奪った唇を離したその既に驚愕と確信が弓坂(読み「おもて」)に表されていたのだから。

3話で恋に落ちることはなかった摩子弓坂距離感が、その後の物語の無駄を省く
刑事が被疑者と男女の仲になったのではどうにも犯行を暴く道筋がたたず、ドラマは並行したふたつの物語に分離するところだった。
弓坂はひたすら倉沢さつき(武井咲ちゃん)執着し、さつきとして暮らす娘が別人だと気付いたときにはあっさりと興味を失うことで、設定上の職業が説得力を損なうこともない。

そして、捜査のために調べ上げた倉沢さつき半生布石となり、さつきを通して和辻摩子の日常に接触することで、ひとつの胎から生まれた二人の住む世界落差弓坂打たれるのだ。
目線だけの小さな芝居だが、弓坂(桐谷健太くん)の心情はよく伝わる。
ふたたびその手をすり抜けた倉沢さつき(武井咲ちゃん)が示した「誰も信じちゃくれない」真実受け入れることで、弓坂にはこの双生児に心を近付ける必然性が発生した。

もっとも疑っていた弓坂刑事(桐谷健太くん)が、誰にも信じてもらえない倉沢さつき(武井咲ちゃん)の言葉を唯ひとり信じる。
己の誤認と知った弓坂(桐谷健太くん)が、倉沢さつき(武井咲ちゃん)の無実と殺人事件の真相に手を掛けようとした刹那、再び遭遇した和辻摩子(武井咲ちゃん)との距離もとうとう縮まった

前段階の整理が、ここで効いている。
弓坂刑事(桐谷健太くん)の目に何も映らないうちに始まったのでは、恋はただのサイドストーリーに終わってしまっていた。

さつき(武井咲ちゃん)境遇を理解し、己の罪を悟った弓坂刑事(桐谷健太くん)が再び出会ったのは、倉沢さつき(武井咲ちゃん)生まれ変わろうとする和辻摩子(武井咲ちゃん)
そこに居たのは、高い行動力と、生き抜くために身につけて来た厚顔によって厚く覆われた鎧を取り除いた、倉沢さつき(武井咲ちゃん)の裸の心

弓坂(桐谷健太くん)堪らず掻き抱いた女は、さつき(武井咲ちゃん)裸の心なのか、さつきとり憑かれてゆく摩子(武井咲ちゃん)なのか。

鮮やかに走り出す恋の物語。
どちらを愛しても、向かう先にあるものは悲劇

薄っぺらな役作りでは、とても御せない弓坂刑事
『桐谷劇場』がその奥底まで、深く視聴者を導く
予想外にハイクオリティ武井咲ちゃんの芝居と相まって、いよいよ、面白くなってきた。

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ペリエさん、お越しやす。
息を呑む、よなぁ、アレは。

2秒半で、テレビで、脅かす場面やない通常の芝居で視聴者に息を呑ませるんやもんねぇ。

視聴者の呼吸を奪う男桐谷健太
オソロシイ役者やねぇ。

しかも、その一歩手前までの『強引にリードされたい貴女に捧げる、桐谷健太のイケメンタイム』演出がリセットされそうな勢い。
自らを自らの芝居で相殺(?)。
おいおい。

武井咲ちゃん桐谷健太くんのツーショットで「Woman」やったら、最終回でアルかもしれへんね。

よもや最終回クリスマスパーティなぁ。
ほんまやねぇ。
局もチームも違うんで、無いと思いたいけどな。
無いことを祈るけど、やろうと思えば和辻家フェスタで終了する方向も出来んことはないし。
視聴者的には、いらん事はせんといてもらいたいねぇ。

兎に角、頭ヨワそうなカーテンコールは、観たくないデス、はい。

6話で弓坂刑事和辻家の笑い貢献したんで、これ以上はいらんよね。

公式サイトのスタッフブログの空気やと、なんか、妙な仕込みせんとも言いきれんノリやなぁ。

数字(視聴率)下がる前に、『公式ケンタ祭』始めとけばよかったのに。
下がってからジタバタと。

おっと、はっきり言うてもうた。

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武井咲ちゃんが。
咲ちゃんが、記者発表で思わず涙する程しんで一人二役を演じているのに。
武井咲ちゃん、お主、なかなかできるな! と茶の間は感心しきりの今春だったというのに。

桐谷健太くん、アンタ、ひとの必死の努力を。
うっわぁ! 持って行きやがった!

またか。またなのか。
また、たった2秒半か。

「Wの悲劇」6話、弓坂刑事(桐谷健太くん)が2秒半でかっ拐った

そのアップ一つ呑まれたと、認めるのが口惜しいのは何の意地だ? 我が身よ。

『桐谷劇場』、恐るべし。

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