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ドラマ「激流」。
ハギコー(桐谷健太くん)の上官は佐分利さん(日野陽仁さん)。
佐分利サン(ドラマ「JIN」での桐谷健太くん)の上官が佐分利さん(日野陽仁さん)。
ええ、わかってます。
両作品、関係ありません。
でも、笑います。
やっとお顔がわかる映像の佐分利さん(日野陽仁さん)。
1話では、これやったら誰でもええやん、な扱いやったもんで。
2話のこの上司と部下の緊張感、ええよね。
日野陽仁さんのピリッとしたオーラに、桐谷健太くんが乗っかってるカンジ?
こういう日野さんて、安心感抜群。
渋いでんな。
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サイエンスの知識は乏しい。
が、運動量に反比例して時間が縮まるらしきことは、理解した。
体験に勝る知識はない。
なるほど、百聞は一見にしかず。
ひと月ほど前になる、「プリンスアイスワールド2013」なるアイスショーでの話だ。
新横浜スケートセンターは、どんな座席からでもリンクは遠くない。
ショーを観るならこの規模がよい。
テレビ中継なみの寄りで観たい方にはオペラグラスが必要だが、臨場感と演出を楽しみたいのなら肉眼で充分。
話題は戻る。
驚く程に短いのだ。
その演技の行われている時間だけが。
多くの観客が彼を楽しみにやって来たであろうことは、その歓声からも確信が持てる。
スターは違う。
次々と拍手を誘う、様々な技を繰り出すスケーターたち。
美しさ、躍動感、そして大技に惜しみない拍手が降りそそぐ。
華やいだ空間が色めき立ったのは、その時だ。
その名が大型モニタに映し出された途端、拍手以上に沸きあがったのは多くの御婦人方の悲鳴にも似た歓声。
そして、その人影が滑らかに動き出せば、それらは瞬く間に溜息に変わる。
溜息。
やはりスターは違う。
お待ちかね、高橋大輔選手(「高」の字はハシゴダカ)の登場と相成った。
それにしても、いやはや。
回る回る、このひとは。
フィギュアスケートとは、スピン以外の場面でもこんなにクルクル回転するものだったろうか。
緩急自在に繰り出される、様々な姿勢から見せるターン。
かつて、こんなにも首を使って回るスケーターは記憶にない。
足下は氷で、その靴には刃が付いている。
この条件下で、人間とはそんな動きを可能にできるのか。
キミ、そこは転ぶところでしょう、と思わず軽くツッコミたくなる際どいターン。
驚くべきバランス。
これを体幹力と云う。
そのエッジの動く様はコマを抜いたVTRでも見せられているかのごとく、とにかく早く、あまりにも複雑だ。
究極の動作は円だ、というが、それだ。
彼の動作の全てが円を描く。
その頸も、肩も手指も、下肢も、爪先も。
そして深く傾斜して瞬時に翻る、靴底に光るエッジも。
彼一流の優雅を象徴するような、肘の柔らかな動きも。
動作を止めればたちどころに呼吸を失って命を落とす鮫なのか、彼は。
その身体のいずれの部位も、片時も同じ空間に留まらせない。
舞い踊る彼を見ると、ことのほか手が大振りに感じらるが実際には体躯に釣り合った手をしている。
一時も気を抜かない手指の表情が、実寸よりも迫力をもって目に訴えてくるのであろう。
その豊かな表現力を殺さぬよう裄を短めに誂えた衣裳に、工夫の証がうかがえる。
気づけば大きな拍手と、そして退場を惜しむほとんど喘ぎ声に近い溜息。
弧を描き追うライト。
それらに包まれながら、スターは幕の向こうへ吸い込まれて行ったのだった。
なんだ、もう終わりなのか。
とは、その瞬間の率直な感想。
時間は運動量に反比例して縮まるものなのだ。
この高橋大輔選手がまさに、それを証明している。
運動量と表わす情報の密度、これが観客の体感時間を短くする。
曲にのせて演じるのではなく勢いに操られる青臭さもなく、氷上で音を紡ぐのは彼自身なのだ。
楽譜そのものを演じるかのような半拍たりとも無駄のない動きは、休符すらも余すことなく演奏してみせる。
彼は氷の上をただ器用に滑っているのではなく、ひたすらに音楽を演じているのだ。
それはそれは、ある意味、冷淡な程に丁寧に。
この存在はある時期、確実に世界を変えたはずだ。
幾人かの改革者の中から抜きん出た、その才能と弛まぬ努力をもって。
彼が台頭する以前のフィギュアスケートなぞ、今となっては全く別の競技に思える。
『エレメンツ』と『つなぎ』といった概念は、もはや旧時代の遺物となった。
たいへんな作業を大義そうに行ううちは、熟練とは云えない。
そのポリシーは時として、評価を引き出せぬジレンマに苦しむ。
競技者でありながら、先ず優れた『舞踏家』であろうとするその徹底したパフォーマンスの密度は、マニュアル化された基準に則った評価が困難なことは既知。
フィギュアスケートは競技か、芸術か。
分ける必要がどこにある? と高橋大輔選手は行動で問い返す。
例え4回転ジャンプであろうと、急激な技術の進歩により難易度が上がり続けるスピンであろうとも。
彼が演じる限りは、それらも振り付けの一部でしかなくなる。
高橋大輔選手にとってはジャンプという高難度な技術も、手指が表わす情感と同じひとつの振り付け、なのである。
その高難度なジャンプについて、2012-2013シーズンは不調にあえいだ高橋大輔選手。
もしや、再び手を結んだニコライ・モロゾフ氏の愛が重すぎて跳べなくなってしまったのかと勘繰っていたが、なんの、同シーズンに用いた靴のブレードが今の彼には合わなかった、と。
一季まるまる使って結論に至るとは、また随分と壮大なトライ&エラーじゃないか。
スターは違うのだ。
まぁ、故障なんぞの運も含めて2年周期で好調季を迎えるパターンが定着しているひとだから、次のシーズンはオリンピックに向けて昇り調子の周期で縁起がよろしい。
若手の勢いに押し出しで消えてやるわけにはいかぬスーパースター、高橋大輔選手。
この先に選ぶ道が指導者であれ、舞踏家としてもうひと華咲かせるのであれ、タイトルは重要な足掛かりとなる。
彼の出資者には選択の時が来た。
うんと働かせるなら、輝かしいタイトルを手に入れた後のほうが、きっと経済効果が高いだろう。
彼が次のオリンピックで華々しい成績を残し引退するのと、2012-2013シーズンの二の轍を踏んで疲労困憊のまま転落するのと。
後々どちらがお得か、選ぶなら今だ。
『尊敬』と『人気』とでは、ステージが違う。
しかし、この状況を知らぬ気にメディアに顔を出す高橋大輔選手の演技力ときたら。
なかなかにしぶとい、この役者魂。
これはもう、抜刀せずに勝つ達人の境地か。
忘れるなかれ。
ヤツはトップアスリートなのだ。
素知らぬふりで愛想を振り撒くあの笑顔の皮の下には、煮え滾る闘志がいつも渦を巻いているのだ。
間違いなく、濃厚なるこのラストシーズン。
悔いが残って『やめるやめる詐欺』再発なきよう、成功を祈りたい。
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本当は弾けた役どころだって難なくこなすのであろう、このひと。
だが、期待される役柄は静かな人物に偏りがちになる。
緒形直人さんの、元々はきっと計算外であったろう静かな空気感は、滾る情熱も驚きも悲しみも、ひたすら静かに内臓に沁みてくる。
思えばお若いうちからのことだから、これは人柄そのものから滲みだすものなのだろうか。
テレビドラマ「上意討ち 拝領妻始末」リメイクは豪華キャストを端々に迎え、下種な感想としては、ギャラだけでもたいしたもの、といったところ。
時代劇の『らしさ』を最も演出するものは、人物の所作の数々。
一挙手一投足に、いま廃れゆく日本人の折り目正しく整然とした立ち居振舞いを見せる。
あぁ、これこそは京都太秦の真骨頂。
画面の前では視聴者ですら、知らぬ間に背筋が伸びる。
豪華も豪華なベテラン勢の時代劇らしさを堪能させてくれる重厚さの中、若手とは言い難くもベテラン勢の平均年齢からしてみれば若年である緒形直人さんの好演が光る。
腹によく力を貯めた、笹原与五郎の気骨をしめす声色。
そして、豪華ベテラン勢に引けも取らぬのは、その所作の美しさ。
几帳面に、丁寧に、そしてカメラワークとのシンクロも良い。
素晴らしい、と自然(じねん)に口から声が毀れた。
凛として、時として美しすぎるが故に周囲から浮き上がることもしばしばな仲間由紀恵ちゃんも、この緒形直人さんあってこそ、高潔さと不器用さを綯い交ぜにした妻、笹原いちでいられるのだろう。
訓練はひとを美しくするものだが、この清々しく閃くようであり几帳面でもある立ち居振舞いは、彼(緒形直人さん)の人柄を写すものとも云えよう。
日本に残る美しい所作、しぐさを茶の間に伝える役者さんが今の世にもいてくれて、とても嬉しい。
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